- 作者: 松井秀喜
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/16
- メディア: 新書
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ニューヨークヤンキース松井秀喜選手の書き下ろし本、野球ファンとしては、もちろん即買いです。(笑)
去年5月の骨折の事も詳しく書かれています。病院で手術を終えた松井はファンや記者向けにコメントを発表しました。「チームに迷惑をかけて申し訳ない。」この発言、アメリカの記者には意外に映ったらしく、「なぜチームのために戦って、果敢にスライディングをして怪我をしたのに謝るんだ。」 「チームから感謝されても、マツイが謝る必要はない。」と言われたようです。松井の人格を表すエピソードですね。
生きる力とは、成功を続ける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力
困難に直面した時にどう対応できるかが一流の証なのかも。
人間にとって何が幸いで何が災いか、表面的な現象だけでは分からないという意味だそうです。ふだん小さなことにも愚痴ばかりの自分をちょっと反省(ーー;)
努力できることが才能である
松井パパの言葉だそうです。
コントロールできることと、できないことを分ける
悔しさは過去にではなく未来にぶつけること、失敗との付き合い方や、悔しい思いは口にしないなどの「心構え」の大切さを語っています。
心が変われば、行動が変わる 行動が変われば、習慣が変わる 習慣が変われば、人格が変わる 人格が変われば、運命が変わる
星陵高校のベンチに書かれている言葉だそうです。目先の勝利より、もっと大事なものを教えようとされているのが伝わります。優秀な監督は優秀な教育者でもあるのですね。
この本では両親はもとより、星陵高校時代の山下監督、巨人時代の長嶋茂雄監督、ヤンキースのトーリー監督など、これまでの出会いもたくさん書かれています。
松井秀喜は出会いを大切にし、良いものは受け入れる素直さと、ぶれない軸心。ともすれば相反する二つの考え方をしっかりと両立できる人なのですね。
一流は能力だけでなく「考え方」「心構え」が違います。強く感じた一冊でした・・・