アメリカ・ミネソタ州の橋が崩落して大きな被害が出ました。橋の建設業界に関わっている者としてかなり衝撃的なことでした。老朽化や構造的な問題が原因と言われていますが、同種の橋梁が多数あるとのことで、全米で緊急点検が実施されているようです。
「橋」に限らず公共インフラは完成当初こそありがたみを感じて「便利になったね」と喜ばれるものの、時間が経つにつれ空気のような存在になり「あたりまえ」に日常に取り込まれてしまいます。それが地震のような天災ではなく、前触れもなく突然崩壊するとは・・・
事故以降、アメリカでは橋を渡りたがらない「橋恐怖症(ブリッジフォビア)」という言葉も出てきたようです。
公共事業の予算が削減されたり、維持管理分野はビジネスとしても未成熟なこともあったりで、日本でも対岸の話ではありません。