- 作者: 五十嵐貴久
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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おニャン子に夢中だったあの頃。僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた!「夕やけニャンニャン」を見ること以外何のヤル気もない僕らが、アイツのおかげでひょっとしたら甲子園に行けるかも!ってマジ!?−−山あり谷ありでページをめくる手が止まらなくなる青春小説の傑作だ!!
都立小金井公園高校は硬派な進学校。「無駄な努力なんかしないで、勉強だけしてなさい」そんな校長は運動部を目の敵にして小さな不祥事を見つけては廃部に追い込むのに必死。
野球部は創立以来1勝もしたことがない弱小チーム。部員は野球よりおニャン子クラブ命。打順も主将もじゃんけんで決めるようなチーム。
そこへ超高校級のエースピッチャーが転校してきてから、少しずつ奇跡が起きて行く・・・
自他ともに認める落ちこぼれ達が甲子園出場の一歩手前で負けてから初めて悔しさを覚え、敗れた強豪校にもう一度勝ちたいと思い、猛練習しだすんですね。
「もう飽きたんや。言い訳ばっかりしていることに」
クライマックスの強豪高校との再戦のシーンは思わず笑い泣き。スポ根ではなく痛快青春野球小説。
「そういやあ、ラジオで秋元康が言ってたんですけど。学校でウンコ漏らしたとするじゃないですか。それがばれると、何ヶ月でもからかわれ続けるんですけど、翌日学校に行って、『昨日ウンコ漏らした石橋です』って言えば、そのままヒーローになれるって」
なんのこっちゃ。
ヒール役の校長、勝つためには手段を選ばない強豪高校、に対峙する、ダメ野球部、超エース級の転校生、近隣女子高のマネージャ・・・
べたな設定でマンガちっくやけど最高に面白いです。