- 作者: 藤田晋
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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インターネット広告代理店・サイバーエージェントの社長が自ら綴った半生記。起業までの道のりや、その後の苦悩を率直に振り返る。
平凡なサラリーマン家庭に育った著者は、「1度しかない人生を悔いなく送りたい」と起業家を志すようになる。大学卒業後に入社したインテリジェンスでは休みも取らず猛烈に働き、実績を上げた。その働きぶりは宇野康秀社長(現USEN社長)の目に留まり、インテリジェンスの出資を得てサイバーエージェントを設立する。インターネットの拡大に伴って業績を伸ばし、2000年には26歳の若さで同社を東証マザーズ上場にさせた。だが、間もなくネットバブルの崩壊に見舞われる。株価が低迷し、株主からの批判が社長に集中。ライバル企業からは買収話がいくつも持ちかけられた。急拡大したツケで、社内も混乱を極めた。著者自ら、株価対策に奔走するが、一向に効果が出ない。社内外から激しい突き上げを受け、絶望の淵に立たされた著者は、一時、USENの身売りを決意したと告白する。
つき合いのある堀江貴文ライブドア社長や三木谷浩史・楽天社長ら話題の経営者のエピソードも盛り込み、ネット業界の一面がうかがえる興味深い内容となっている。
インターネット業界では有名な人ですが、一般人ではあの奥菜恵の元ダンナとして知っている程度かも知れません。なんか格好つけの人やと思ってましたが、実は不器用なほど真っ直ぐで情熱の人だと思いました。その生きた時代の波を捉える眼力と実行するパワーは孫さんや三木谷さんらと同じものを持っているのでしょうね。すらすら読めて、社員3人からスタートした会社がたったの数年で1000人を越えるまでになった成功ストーリを味わえます。