- 作者: 佐藤多佳子
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「速くなる」ただそれだけを目指して走る。白い広い何もない、虚空に向かって…………。春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える。「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。
2007年本屋大賞にも輝いた作品。会社の人が超オススメって言うので借りて読みました。正直陸上競技のイメージが変わりましたね。個人競技のイメージしかなかったけど部活としての陸上競技はチーム競技にも匹敵する熱さがあるんです。
うさぎにはなれないけど、足の速いカメになる
可能性――いつまでも捨てたくない言葉だ。でも、ずっとしがみついているわけにはいかない言葉だ
部活経験者にはどこか懐かしくて、未経験者にとってもスポーツっていいな、一緒に頑張れる仲間がいるのはもっといいもんだなぁ、と思えるとってもさわやかな本でした。