Yasublog

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[水野敬也] 夢をかなえるゾウ


夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

主人公・僕の目の前に、突然現れたゾウの“ガネーシャ”。僕が3か月前にインドで購入した置物にそっくりな姿をし、なぜか関西弁で話す、とてつもなく胡散臭い自称“神様”と、成功契約を結んでしまった僕。ガネーシャは「今から自分が出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する」と言うけれど、はたして……。すぐにすねるし嘘をつく、甘い物好きでタバコもやめられない、まったく神様らしくない神様・ガネーシャが僕に命じる課題は「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかり。「本当かよ!?」と思いながらも、課題を一つずつ実践していく僕。これで本当に成功できるのか?過去の偉人の成功例から導き出される、誰にでも一日単位でできる超実践的な成功習慣を小説に織り込んだ、世界初の成功エンタテイメント!


お堅い哲学書みたいな本にはいろいろなウンチクが書いてあるけど読んでいるだけでうんざりします。正しいと思っていても意思の弱い人間なんてなかなか出来ないからその他大勢の凡人なんです。でもこの自己啓発本は変わろうとしても変われなくて悶々としている主人公に、象の姿をした謎の神様ガネーシャが1つづつ課題を出し主人公が実行していく過程でその課題の意味することろを説いています。ガネーシャの関西弁が言葉を和らげ読みやすさを演出していると思いますね。小説として読めるので軽〜い気持ちで「なるほど」「へ〜」がたくさんあって面白かったです。


チャンス―成功者がくれた運命の鍵

チャンス―成功者がくれた運命の鍵


よく似た自己啓発本に犬飼ターボの「チャンス−成功者がくれた運命の鍵−」があります。2年前に友人が薦めてくれて読んだこの本も小説仕立てで感動的な内容でした。「他人の成功を助けることが自分の成功に繋がる」ことなど、「ほんまかいな〜」と思うようなことも納得させられます。


鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール

鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール


以前読んだ「鏡の法則」は現実に起こっていることは自分の心を映し出した鏡であると言い、ある家族の物語の中でそれを説明しています。これは自分自身技術部門から営業に異動になったころに読んだのでとても響きましたね。不満ばかり言ってないで精一杯頑張ろうと思わせてくれた本です。
この手の本はこの3冊くらいですが、行き着くところは「コミュニケーション」なのかなぁと思います。この世界は一人で成り立たたいからには結局人対人。
「何か新しいことを始めるときは、何かを捨てること」「不満を口にしない(口にしている人の所に不満が寄ってくる)」この2つ、できることから始めよう。o(^▽^)o

最後は「夢をかなえるゾウ」の一節です。

「自分らのおるこの世界はな、一定の法則で動いとる機械みたいなもんなんやで。水が高いところから低いところに流れるように、太陽が東から昇って西に沈むように、秩序正しく動いとる。世界を支配しとる自然の法則みたいなもんが存在するんや」

・・・

「たとえば、はじめて山登りをする二人がおったとするわ。その二人がいざ山登りをしようとすると、たまたま雨が降ってきた。二人は雨具を持って来てへんかった。一人はこう思った。『天気予報では晴れだっていってたのに・・・今日にかぎって雨が降るなんて俺は運が悪いなあ』。もう一人はこう思った。『そうか、山の天気は変わりやすいから今日みたにに雨が降ることもあるんだな。今度からは雨具を準備しておこう』。ええか?今、ワシがしている話は、いつ何が起きるか分からないからちゃんと準備しておきましょうなんてレベルの話をしているんやないで。もっともっと深い話や。雨が降ったことに対して、『運が悪い』って思ったやつは、世界を支配している法則と自分の考えている世界とのズレを、そのまま放ったらかしにしたことになるんやで。この場合の法則は『山の天気は変わりやすい』やろ。でもその男の考える世界は『天気予報どおりにしておけば問題ない』やからな。だからまた同じような失敗を繰り返すことになるんや。逆に、『今度からは準備しておこう』と考えたもう片方のやつは、世界を支配している法則を学んで、自分の考え方をその法則に合わせたんや。せやからこれからはもっと確実に山を登ることができるやろ。この違いが分かるか?これはもう決定的な違いなんやで」

目次より (2008/6/8 追記)
靴をみがく/つり銭を募金する/腹八分にする/先取りする/会った人を笑わせる/まっすぐ帰宅する/自分をホメる/一日何かをやめてみる/決めたことを続けるための環境を作る/身なりを整える/自分が一番得意なことを人に聞く/自分の苦手なことを人に聞く/夢を楽しく想像する/運が良いと口に出して言う/ただでもらう/明日の準備をする/身近にいる一番大事な人を喜ばせる/誰か一人のいいところを見てホメる/人の長所を盗む/求人情報誌を見る/お参りに行く/人気店に入り、人気の理由を観察する/プレゼントをして驚かせる/やらずに後悔していることを今日から始める/サービスとして夢を見る/人の成功をサポートする/応募する/毎日感謝する