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[二宮清純] プロ野球の一流たち


プロ野球の一流たち (講談社現代新書 1941)

プロ野球の一流たち (講談社現代新書 1941)

 スポーツジャーナリストが、球界OB、現役のインタビューを通して一流といわれるプロ野球選手たちの素顔に迫る。選手個人の資質や技術だけでなく、話題は日米野球の比較、フリーエージェント(FA)・ポスティング制度、高野連問題などにも及び中身は幅広く、濃密。日本野球の現状・課題を概観できる。

はじめに
第1章 監督の極意、投打の奥義
野村克也の「配球学」/中西太「育てる打撃論」/稲尾和久に捧ぐ――中西太インタビュー/大野豊のピッチング論
第2章 名選手たちの技術と陥穽
松坂大輔論――東尾修インタビュー/清原和博は強打者か/土井正博「名伯楽のインコース論」/新井貴浩は「アニキ」を越えられるか/渡辺俊介、サブマリンの極意/山崎武司のホームラン人生/工藤公康「バッテリーとは何か」/古田敦也「日本野球のために」
第3章 日米の野球格差を問う
松坂大輔ポスティング移籍を考える/野球超大国アメリカの品格/バリー・ボンズと薬物問題/日米野球格差の本質――団野村の警告
第4章 日本野球を脱構築せよ
裏金問題と日本球界の体質/特待生問題と高野連/独立リーグという可能性


こういった本はだいたい新幹線の駅か空港で買います。それぞれの章が独立していて短い時間で読みやすいからです。でもここ最近は悲しいかな移動時間も仕事をしていることが多いので・・・なかなか本が読めません。
著名なジャーナリストだけあっていろんな視点で書かれていて興味深かったです。特に古田敦也の節では入団2年目での首位打者獲得の真相やストライキのときの話など引退後だから話せるのだろうなーというようなぶっちゃけインタビューがあって面白かったです。
野球本で野村さんの名前は欠かせませんね。「配球学」。大学の学科ではないですが、まさにグランドにおける心理学と言えるのではないでしょうか。ノムさんだけでなくこの本に出てくる一流の選手(元選手)はみな一家言ありの猛者で、インタビューからしても独自の哲学があり、人間としても素晴らしい人たちです。