- 作者: 中村俊輔
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/05
- メディア: 新書
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自分より身体能力の高い選手と戦うには、相手よりも先に動き出すこと。そのときに必須なのが、瞬時に状況判断をして正解を導く力だ。それを、中村俊輔は「察知力」と呼ぶ。サッカーでは一瞬の判断が勝敗を決する。彼は、毎日の反復練習と情報収集、こまめな目標設定と自己反省を、特にノートに「書き付ける」ことで、自分を客観視し、この力を磨いてきた。世界から注目される名選手の心身鍛練術は“シンプルなことの継続”だった。
著者は日本を代表するサッカー選手、中村俊輔。自身のこれまでのサッカー人生を綴った半生記です。サッカーは監督が変われば目指す戦術が変わりやすいと言われます。ジーコは中村を重用したけど、トルシエはワールドカップのフランス大会のメンバに選びませんでした。それでも中村は恨むことなく、自身に何が足りなかったかと矛先を自分自身に向けたのです。代表監督を一選手が選ぶことはできないから、それならば自分でコントロールできること(この場合はトルシエの目指すサッカーに自分は何が足りないのかを考えること)だけを考えたんですね。この考え方は、「不動心」で松井秀喜も語っています。一流選手に通じるところですね。