Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

新豊橋


平成19年度田中賞受賞の「新豊橋(しんとよはし)」です。
継ぎ手は全断面溶接で、ボルトがないとこんなに見た目がいいのかと今さら実感。塗装も奇麗に塗られていてぴかぴか光ってました。高さを抑え気味にしたスレンダーなアーチリブ。4次曲線だそうです。凡人のYasuには2次曲線と3次曲線と4次曲線の違いが分かりません><。あ、つい最近1.8次放物線とか聞いたことあります。次数が大きくなるにつれ滑らかな曲線、次数が低くなるにつれて尖がったアーチになるようなことを聞いた覚えがあります。また上支材を無くして開放感を出していますね。運転手の視界はそれだけでだいぶ違ってみえるハズです。
この日は車はあまり走ってなかったけど、ジョギングする人や自転車で行き交う人が多くて、市民の貴重な橋になっていると思いました。


新豊橋(隅田川):鋼単純箱桁+アーチ複合橋(鋼床版):橋長 105.0m:所在地は東京都足立区新田三丁目34番〜北区豊島六丁目15番地内、新田と豊島なので新豊橋なんですね。

周囲の建物と同系色の落ち着いた色です。



ケーブルは赤系、なんか都会って感じだ。



ブラケットと横桁は曲線でスマート感を出しています。(自動原寸泣かせw)



長〜く伸びたアーチリブは補剛桁のようでもあるな。



橋梁技術者にとって、「田中賞」受賞作品に関わることはひとつの夢であり目標です。受賞はあくまで結果なので、日々のお仕事を一生懸命するしかないんですけどね。

田中賞作品部門は
橋梁およびそれに類する構造物の新設または改築で、計画・設計・製作・施工・維持管理などの面に おいてすぐれた特色を有すると認められるものについて選考します。作品部門は、橋梁が 多くの人びととの共同作業の成果という点から、受賞対象は企業者、設計者、施工者など の組織あるいは特定の個人ではなく、あくまでも作品そのものと考えています。

http://www.jsce.or.jp/committee/tanaka-sho/syusi.htm