- 作者: 金本知憲
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 新書
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金本は、いかにしてダメ虎を常勝軍団にし、連続フルイニング出場の世界記録を達成したのか。その肉体、精神力、リーダーシップの秘密に迫る。また、阪神移籍の真の理由など、本書でしか読めない本音も満載!
改めて金本知憲を知る必要などないに決まってる。今季終了時点での1330試合連続フルイニング出場記録からこの人を推し量るのは簡単だから。ただ金本自身が自分をどう語るのか、そこが面白そうだったので買ってみました。
大器として入団したのではなく遅咲きに数えられる金本ですが、プロ野球選手では晩年にあたる35歳過ぎてからまだまだ記録を伸ばしている理由が本を読めば分かります。ストイックな面とおちゃらけな面があるので周囲からも慕われているんでしょうね。また、阪神にFA移籍した時の裏話もあったり(当時阪神に2度断りを入れたそうです・・・)。
野村克也さんは「他人が下した評価が正しい」と語っている。私も同感だ。自分の評価は自分ですべきでない。人間は決して強くないから、どうしても自分に対する評価は甘くなる。とすれば、やはり他人が下した評価が正しい。そもそもプロ野球選手は他人である監督に使ってもらわなければどうすることもできない。不平不満を口に出しても状況は何も変わらない。
人気球団故ちょっと活躍すると勘違いしてしまう若手を叱咤し、5年レギュラー張ってやっと一人前と語っています。
自分には厳しい評価をする人もいたり、得てして周囲が過大評価している場合もあるだろうから、他人の評価と自己評価の小さいほうを自分の評価とすればいいかも知れませんね。
式で書くと、 本当の評価=MIN(他人の評価,自己評価) ってとこでしょうか。
あと印象的な言葉は、
今現在の自分の力は数年前の努力によって存在する。今現在の努力は数年後の自分にはね返る。
今岡も05年あたりからフィジカルトレを始めたらしいから、来年あたりは復活の予感か!?