- 作者: 野口嘉則
- 出版社/メーカー: ビジネス社
- 発売日: 2008/05/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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主人公の矢口 亮はかつて、うだつのあがらない男だった。
売れない営業マンで、彼女もいなかった。
25歳のある日、「成功法則」という言葉に出会った。
本気でそれを実践し、ついにトップ営業マンに!
彼女もでき、結婚して、息子も生まれた。
脱サラして設立した会社は、急成長を遂げた。
亮は「ミスター目標達成」と呼ばれるまでになった。
「これも成功法則のおかげだ」 と亮は信じていた。
ところが・・・
社員の裏切りで、会社は大ピンチに!
さらに、妻がうつ病になり、息子も不登校に。
「成功法則にも賞味期限があるのか?」
とほうにくれる亮の前に、突然、謎の老人が現れた。
「君が混乱している理由はたったひとつじゃ。
そして、君が知るべきは3つの真実じゃ」老人の正体は? 3つの真実とは?
そして、亮が手にするものは何か?
ベストセラー「鏡の法則」の著者の続編です。「夢をかなえるゾウ」(id:ysdk1:20080126)以来の自己啓発本ですが、これらの本に共通するように目標をもった主人公が壁にぶち当たったときに成功法則的なものを手に入れてまた歩んでいくという、ひとつの物語になっているので読みやすいです。
ピンチに直面したときに混乱してしまい正しい行動がとれな人は中心軸がないからだと言っています。野球でも軸がしっかりした打者はスランプに陥っても比較的立ち直るのが早いです。この「軸」って考え方は何にでも当てはまるのかなぁと思います。「本質」にも置き換えられると思います。キーワードとして、中心軸、本質、感謝、与える・・・。などなど。
自分に起きてくる出来事を判断するときの、ゆるぎない価値基準となるのが中心軸じゃ。この軸があれば、ピンチや問題に出会っても、揺れたりふらついたりすることはない。なぜなら、自分に起きた出来事の意味を正しく理解し、自分が次に何を選択すればよいかを知ることができるからじゃ。
人間の行動の動機は、突き詰めていくと愛か怖れかのどちらかしかないのじゃ。
Having Doing Being
3つの真実
- 人間は肉体を超えた存在である P92
- 人生は自分の心を写しだす鏡である P129
- 心の底で認めたものが現実化する
- 心の波長と同類の出来事が引き寄せられる
- 感情は感じれば開放される P156
個人的には3つの真実のうちの2つ目、「人生は自分の心を写しだす鏡である」(=鏡の法則)が一番良かったですね。シンプルな考え方で分かりやすかったし。今回はちょっと盛りだくさん過ぎて一回読んだだけでは全部を理解できなかったかな。でも良書ってことは間違いないです。