商売繁盛の神様「えべっさん」の全国総本社、西宮神社（兵庫・西宮市）で１０日早朝、本殿参拝の一番乗りを競う「開門神事福男選び」が行われた。過去最多だった昨年の２５００人を大幅に更新する約６０００人が参加。開門と同時に参加者が駆け込み、拝殿は一時、騒然。参加者だけでなく、神主まで流血する事態となった。
一番福には接戦の末、２月から消防士に転職する神戸市の外山哲さん（２４）が、初参加で輝いた。 一気に人の波がなだれ込んだ。午前６時ジャスト。大太鼓を合図に表大門が開くと、約２３０メートル先の拝殿に先頭集団が団子状態で駆け込んだ。三番福までの参拝者を抱きかかえる役を担う神主が、大人数になぎ倒された。幾重にも重なった人の輪に、無数のテレビクルーやカメラマンが割って入り、薄暗い拝殿はあっという間にごった返した。
「俺や！」「いや、俺や」何人もが１着の名乗りを上げて、神聖な拝殿が一瞬で殺ばつとした雰囲気に。ゴール付近では、参加者が相次いで転倒。押し倒された神主はおでこをすりむき、血が飛び散った。幸いにも軽傷で済んだが、福男を勝ち取るレースはまさに戦場だった。（スポーツ報知）
[ひとりごと]
神主さんを流血させる時点で、もう福男ではないと思う･･･。あのスピードでタックルされたら、ちょっと辛い。というか、だいぶ辛い。
