Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

賢くあるよりも優しくあるほうが難しいことだ


最近、アップルのスティーブ・ジョブス氏が米国スタンフォード大学の卒業式での行った祝賀スピーチ(2005年6月12日)、ソフトバンクの孫氏が新卒採用の学生向け講演会での「孫正義LIVE2011」スピーチ(2010年3月29日)、同じく孫氏のソフトバンク株主総会での新30年ビジョンスピーチ(2010年6月25日)などをウェブで目にする機会がありました。いずれも創業30年前後の会社のカリスマ経営者のスピーチでどれも感動的です。「登りたい山を決める。これで人生の半分が決まる」、「志=事を成す」という孫さんのスピーチを聞いた学生の中から将来の日本を切り開く若者が出てくるのが楽しみです。動画もあるので時間があるときにぜひ見てください。損はしないと思います。

またアマゾン創業者のジェフ・べゾス氏がプリンストン大学卒業式で行った祝賀スピーチを紹介したfukukm10889さんの記事、ジェフ・べゾスの卒業式スピーチ - The Power of Words 福田恭子のブログも良かったです。このスピーチはべゾス氏が少年時代に祖父母と過ごしたときに「賢くあるよりも、優しくあるほうが難しいことだと、お前もいつかわかるようになるよ」と言われたことを例えに、賢さと優しさを対比して「賢さは持って生まれたもの(ギフト)」であり、「優しさは自身が選択したもの(チョイス)」であるということ。「(卒業生の)あなたがたは、持って生まれたものをどのように使いますか、自らの選択に誇りを持てますか?」、「私たちの現在の姿は、私たちの選択の結果なのです。素晴らしい人生の物語を紡ぎだしてください」と結んでいます。

持って生まれたものは変えることはできませんが、人生でどういった選択するかは自分自身であるのだと。「男は強くなければ生きていけない。しかし、優しくなければ生きていく資格がない」は有名小説に登場する台詞ですが、他者に向けられる優しさこそ強さの裏返しなのでしょうね。

小さいころにいい言葉に出会うと一生心に残りますよね。Yasu自身でもありました。確か小学生のころだったと思いますが、たまたま読んだ朝日新聞の天声人語の記事を今でも覚えています。「思いやり」とは何でしょう?といった内容の記事でした。「思いやり」をgoo辞書で引くと「その人の身になって考えること。察して気遣うこと。同情」とありますが、その天声人語の記事では、「思いやりとは、その人の横に立って、同じ目線で、同じスピードで、一緒に歩いてあげること」とありました(多少の覚え違いがあるかも知れません)。記者の言葉か他者の言葉の引用かは覚えていませんが、当時のYasu少年なりに感動してその後ずーっと心に残った言葉でした。