Yasublog

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[百田尚樹] 輝く夜


輝く夜 (講談社文庫)

輝く夜 (講談社文庫)

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない。平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を助けようとするが―。5編の泣ける奇蹟。


探偵ナイトスクープの構成作家から転進、『永遠のゼロ』で作家デビューした百田さん。本作は第2作目だそうです。紀伊国屋梅田本店の入り口付近に新作「錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)」のキャンペーン棚があったので見ていたら上下巻で4000円!もするので文庫待ちにしようかなと思い直してたところ、その隅っこにさりげなく置いていたのがこの本。500円だしこれにしておくかと買った僕は巧妙な陳列棚のマーケティング手法にやられた一人です(笑)。デビュー作が強烈だったので比較するとあれですが、幸せではない女性が報われる短編集なので気持ちよく読めました。クリスマスイヴに予定がない女性が読んで、「ひとりも捨てたもんじゃない」と思うか、「こんな都合いい話あるわけないじゃん!」と思うかは人それぞれですかね。