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[安田佳生] 千円札は拾うな。


千円札は拾うな。

千円札は拾うな。

残業をやめれば、給料は増える。見えてる人には見えている、常識の「半歩先」の考え方。『採用の超プロが教えるできる人できない人』から3年、読者待望の「安田式・人生を劇的に変えるビジネスバイブル」。


久々に読み返してみました。1時間程度で読める本です。なにか壁にぶちあたって悩んでいるビジネスマンに読んで欲しい。いいヒントやきっかけを与えてくれる本だと思います。「あなたは正しい努力をしていますか?」立ち止まって考えてみましょう。著者の経営する会社はつい先日民事再生を申請して倒産してしまいましたが、この本の価値は変わることないと思うしぜひ再起を期待したいです。

常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう(アインシュタイン

成長とは変化すること。そして、変化するとは、何かを「捨てる」ことに他なりません。

「勤勉は美徳、努力は必ず報われる」
そもそも、頑張るというのは、一見しんどいことのように思えるが、実はそれほど苦しいことではない。

今の時代は、時間で解決できる商品を作っている限り、長い目で見たときには、同業他社には絶対に勝つことはできない。

問題は何を「勤勉」と言い、どういうことを「努力」と言うのかという「言葉の定義」が昔と今では違っていることに多くの人が気づいていないということだ。

頑張ってもどうにもならないとわかると、人はがむしゃらに頑張るのをやめ「頭を使う」ようになる。

人と同じことを人より長時間やるところに解決策はない。

その「仕事のやり方を劇的に変える方法」を見つけることが、成長である。

優秀な人にたくさんの仕事をさせてしまうと、その人が持つ最も大切な能力が発揮されなくなってしまうからだ。その最も大切な能力とは、「新しいものを生み出す能力」である。

「人材は育たない」「本郷猛を鍛えてはいけない」
鍛えられた本郷猛では、ショッカーの戦闘員には勝てても「怪人」を倒すことはできない。怪人を倒すためには、仮面ライダーに変身すること。つまり劇的な変化が必要なのだ。

成長というのは目的地に向かって階段を上っていくようなものだ。成長できる人は、間違った階段を上らなかった人ではない。間違ったと気づいた瞬間に、躊躇せずに今いる階段から飛び下りることができた人なのだ。

スキルアップと成長は違う。スキルは身につけていくものだが、成長とは変化することだ。

ビジネスでは、頑張って努力して百メートルを9.5秒で走るより、全く別の方法で百メートルを5秒で移動した者が勝つ世界なのだ。

売り上げを伸ばすために顧客をすてる。

大切すぎる顧客は作らない。他の顧客には断っていることでも断れないという状態が生じ、社内のルールが壊れてしまう。現実には、永久に売れる商品がないように、永久に買ってくれる顧客もいない。

10万円で11万円の買い物をするには能力が必要となる。経営というのは、「売り上げを買っている」と経営者が自覚することから始まる。たとえば、売り上げが22億円で利益が1千万円出たとしよう。この場合、社長は1年間で21億9千万円もの大金を使っていると言える。

投資先として最も確実なのは、「人材」と「情報」、そして「ブランド」である。

晴れた日こそ、傘をさす。

500円のワインには文化がないが、2万円のワインには文化がある。
ここでいう文化とは、そのワインが秘めているさまざまなストーリーのことである。

数や量の追求には、必ず限界があり、どこかで破綻する。

企業文化というものも、これからは「数や量」ではなく「質や美意識」を追求していく時期に来ている。

判断では悩むが決断では悩まない理由、それは「決断」にはいくら考えても正解がないからだ。

やるかやらないかというときは、それが新しいものであればやる。今やっていることを続けるか続けないかというときは、それが今までずっとやってきたことならやめる。

つまり、30億の会社が100億になるということは、あと70億売るということではなく、今の30億のビジネスモデルを手放して、100億のビジネスモデルをゼロさら作り上げるということなのだ。

決断というのは、「やる決断」より「やめる決断」のほうが難しい。

守り受け継ぐべき「伝統」や「文化」というのは、「トレンド」ではなく、そうした本質的なもののはずだ。

20m掘り進めた穴を潔く捨てられるか。

自分の給料を下げる努力

人生において最も大きなリスク。それは、周囲の人の常識に流されて、本当のリスクを自覚しないまま生きていくことだ。