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下町ロケット直木賞!


下町ロケット

ちょっと前の話ですが、池井戸さんの著書「下町ロケット」が直木賞を受賞されました。受賞作品を事前に読んでいたのは偶然というか初めてです(笑)。企業小説が直木賞を穫るのは稀だそうです。震災があって全国の中小零細企業は厳しい経営環境だと思いますが、この本のストーリーのように逆境を乗り切りたいですね。「空飛ぶタイヤ」も読んでみようと思います。

2011/03/22 [池井戸潤]下町ロケット


 直木賞を受賞した池井戸潤さん(48)は黒のTシャツにジーンズという“スーパークールビズ”で東京・丸の内の東京会館11階の会見場に姿を現した。カメラマンの要求に応じ、受賞作の著書を胸の前に、笑顔でポーズを決めた。

 −−今のお気持ちを

 「素直にうれしい。企業小説を書いてきて文壇で評価されるのは難しいと感じていたので。企業小説でも感動できる作品があると知っていただければ」

 −−中小企業を励ますためにも、こういう作品が受賞するのは意味があるとの選評があった

 「意図せず東日本大震災が起きて…。小説を読んで夢とか希望を思いだし、あすからがんばろうと思ってくれたら、こんなにうれしいことはない」

 −−“彼が信じている文学がある”との選評があった

 「どういうものが小説かというと、僕は人を書くことだと思う。登場人物が30人いれば、30個の人生が輪切りにされている。人の生き方を書いていくのが文学と思う。そこを評価していただけたなら、ありがたいこと」

 −−企業社会を一貫して書いてきた。テーマを絞ってきた理由は

 「恋愛小説を書いたらどうかと考えたことはない。身近で自分がよくわかっている舞台で登場人物を動かす、ということで企業小説になっている」

 −−事前に町工場を取材したそうだが、印象に残っていることは

 「大田区(東京都)の町工場に“ロケットはできますか”と質問したら、“絶対無理”と…。その答えにくじけそうになった。話をしていくと、最先端の技術をもっている会社が部品を作るのならできるかも、と言われ、書けるかなと」

 −−前向きに明るく、働く人が励まされる作品が多い。なぜか?

 「暗い話は嫌い。子供の頃から小説を読んできて、暗くなる話は読みたくないし、書けない。ドキドキして、スカッとして、ああ面白かったと本を閉じられる。そういうものしか書きたくない」
直木賞の池井戸潤さん一問一答「夢とか希望を思いだし、がんばろうと思ってくれたらうれしい」2011.7.14 22:47