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[姉小路祐] 署長刑事


署長刑事 大阪中央署人情捜査録 (講談社文庫)

署長刑事 大阪中央署人情捜査録 (講談社文庫)

“モサい”ながらも正義に燃える警察官僚・古今堂航平は、弱冠29歳で大阪府警中央署署長に着任した。その矢先、管内で警官による飲酒ひき逃げ事件が発生。身内の失態を揉み消す記者会見に利用された古今堂は、不信感を拭いきれず自ら孤独な捜査に踏み出す。人情派キャリアを描く正統派警察小説。文庫書下ろし。

「まあ、ええがな。会計課から説明を受けてたことにしたらええ」「せやけど」「悪いようにはせえへん」。これ小説に実際にでてくる言葉です。ここまで大阪弁の小説ははじめてかも(笑)。署長がここまで個人行動できるのか不思議でしたが、警察ものにはよくあるキャリアvsノンキャリアの構図もあり、ミステリーあり。全体できにはよくできたストーリーだったと思います。