中日ドラゴンズV2おめでとうございます。
球団史上初の連覇だそうですね。落合政権8年で4度目のセ界一とは名監督として語り継がれるでしょう。後任は高木さんらしいですが、これは間違いなく立浪監督への布石ですね。
しかし優勝監督が退団して、身売りがささやかれている最下位監督が留N・・・。これも契約社会の一面なのでしょうか。
この落合さん、マスコミ対応やファンサービスの悪さでは定評がありました。最後まで「勝つことが最大のファンサービス」と言ってはばからなかったです。(Yasuもその対応はあまり好きになれなかった人ですけど)
なんといっても名球会入りを断った唯一の男、流されない哲学をお持ちです。そんな頑固さは、球団内でも落合派と反落合派を生むことになりました。代表格は白井オーナー(落合擁護派)、坂井球団代表(反落合派)です。
デイリースポーツの記事にこんな一節がありました。
連覇の原動力となった事件がある。ナゴヤドームで行われた9月6日の巨人戦。3対5で敗れた試合後の関係者通路。坂井球団社長が、なんとガッツポーズを繰り出した。複数の球団関係者がその光景を目にし、すぐさまチーム内に広まった。
「ウチがひとつにまとまったのは、あのガッツポーズからだよ」と落合監督。アンチ落合の急先鋒。敗北=落合の汚点。喜ぶ心情は理解できる。だが、球団社長という立場にあるまじき禁断のポーズは、フロント不信を招くと同時に、選手の反骨心を呼んだ。
これが事実ならすごい舞台裏ですね。映画のネタのようです。
連覇の立役者は、あえて嫌われ役を演じた坂井球団社長といってもいいでしょう。我が阪神タイガースに足りなかったものはここかもしれません(笑)。
ときに周囲の反発に負けて梯子を外す人がいる中で、アンチ落合派に対して白井オーナーは最後まで落合さんを守り続けました。
冷静にこの構図を考えると、強いチーム創りのヒントがあるのではと思いませんか。芯の通った個性ある指導者は周囲との軋轢を生みます。しかし組織のトップ(中日でいう白井オーナー)が指導者を守り続け、自由にやらせる。某HTのように摩擦がない組織は結局長丁場で戦えない。摩擦熱が大きな反発力を生んで突き抜ける力をつけるんですよ、きっと。
さて、リーグ戦も残りわずか。マートンの首位打者、新井の打点王、能見の奪三振、球児の救援王、鳥谷、平野のGグラブ、ベストナイン。真弓さんのベストファーザー賞、などなどタイトル争いだけが楽しみです。
その先は、のんびりとクライマックスシリーズ、日本シリーズと楽しみたいと思います!