Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

開通直前!東京ゲートブリッジ見学会


国交省主催の東京ゲートブリッジ見学会に申し込んだところ、運良く当選したので見に行ってきました!ちょうど前日に出張で東京にいたので朝からゆっくり参加することができました(笑)。
見学会は1班あたり75分コース(新木場立体含む)で2日間各4回開催され、Yasuが当選したのは11時15分出発でした。見学会前に時間余裕があったので都バスで若洲公園まで行って、完成した歩行者がゲートブリッジを渡るための昇降施設などを見てきました。本記事最後のおまけに載せています。

さて新木場駅近くの東京港湾事務所からマイクロバス(2台計40人程度)に乗って、開通を待つばかりの東京ゲートブリッジへ向かいます。バス車内では職員さんが事業内容などの説明をしてくれました。


前日遅くまで飲み過ぎたのでちょっとテンション低めでしたが、ゲートブリッジの上にくるとなんか興奮してきたー。

バスを降りてからも事務所の職員さんが橋の特長などを丁寧に説明してくれましたが、構造や工法などはほとんど頭に入ってるんだぜ。でも「ライバルの東京スカイツリーより早く開業(開通)できたのはちょっと自慢」と話されたのは面白かったです。

トラス格点(上支材、鉛直材、斜材が集まるところ)

ボルト継ぎ手ではなく全断面溶接継ぎ手を採用しています。非常にスマートで奇麗なトラス部材でメンテナンス性もよさそうですね。でも製作する側の苦労はボルト構造のそれとは比較にならないと思います。溶接の職人にあっぱれ!をあげてほしいよ。


工事中はこんな感じ(下写真)。四角い箱(風防設備)で覆われたところが格点でその中で溶接を行っています。鉄道橋で一般的に採用される「Z継手」がこの橋でも採用されています。Z継手とは、箱断面のフランジとウェブの交差部にスカラップを設けて溶接するのではなく、ウェブに対してフランジを100mm程度前後にして溶接する疲労耐久性に優れた継ぎ手です。見た目からZ継手って呼ばれるんだと思いますよって。それに溶接作業にとって風は厳禁なんですよ。
東京港臨海大橋

東京港臨海大橋と富士山


唯一のボルト継ぎ手を見たら伝説の職人を思い出してほしい

橋の中央から若洲側に進んでいくと、路面から上側に見えるトラス部材で唯一のボルト継ぎ手が見えます。これは大型起重機船で2533トンの大ブロックを一括架設した「あの」継ぎ手位置です。



「あの」場所とは、そう。地球防衛軍も真っ青の職人さんの技によって繋がれた大ブロック架設はこんな感じ(下写真)でした。上の完成写真を見ると見事に収まっていますね。工事見学時の興奮が甦ってきますぜ。すごいぞ、ドボクのチカラ!
東京港臨海大橋


東京港臨海大橋

東京港臨海大橋中央径間トラスの架設


橋の北側には歩道が設けられていて、東京湾を見晴らすことができます。横浜ベイブリッジの遊歩道や空港展望台のように写真撮影のための隙間がなかったように思います。ちょっと残念。



背伸びをしてカメラを持ち上げてライバルの東京スカイツリーを撮影。夜景も奇麗に見えるんでしょうね。


鉛直材の根元。三角形部はカバープレートなのか溶接で盛ってあるのか聞いとけばよかった。二日酔いじゃなければ・・・。


おまけ








あとは2月12日(日)朝10時の開通を待つばかりとなりました。。