Yasublog

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「その日」が来てしまった


金本知憲の引退。
ここ1、2年の成績からするといずれは…と思っていたけど、実際に12日昼休みにヤフーニュースで「金本今季限り」という文字を見たら「えっ、まじで」と寂しさが襲ってきた。最近の金本の打席は甘い球にも打ち損じが目立つようになり、見ていて辛かったこともあった。
避けて通れない「その日」がやってきてしまった。
ここ数年の阪神の成績はぱっとせず今季はDeNAと最下位争いを演じるざま。まさに金本の成績とリンクするように阪神も弱ってきた。


引退会見での一コマ。

記者「記録の中で誇りは?」
金本「後輩たちにいつも言ってるのは連続無併殺記録。内野安打の場面で全力疾走は誰でもする。凡打にしかならない局面で全力で走ることができたことが連続フルイニングより誇りに思う」


自身の保有する記録は数知れず。連続試合出場1766試合、連続フルイニング出場1492試合、大卒初2500安打、田淵と並ぶ本塁打474本。「記録の中で誇りは?」との質問にどれを選ぶのかと思ったら、なんとファンは普段数えもしない連続無併殺記録。世界の兄貴にとって地味すぎる日本記録。凡打の数を数えている記録だから。でもそこに込められたメッセージを想うに、やはり金本が金本たる所以が宿っている気がした。

野村克也さんは「他人が下した評価が正しい」と語っている。私も同感だ。自分の評価は自分ですべきでない。人間は決して強くないから、どうしても自分に対する評価は甘くなる。とすれば、やはり他人が下した評価が正しい。そもそもプロ野球選手は他人である監督に使ってもらわなければどうすることもできない。不平不満を口に出しても状況は何も変わらない。(覚悟のすすめ


この姿勢が当時どん底の阪神タイガースを強くしたのは言うまでもない。金本が阪神にやってきてから10年、一時代が終わりを告げ、新たな10年をどんなチームで戦っていくのか、正念場になる。


阪神・金本知憲外野手(44)が12日、今季限りで現役を引退することを表明した。午後4時から西宮市内のホテルで会見し、「いろいろ理由はあるが、自分に対して『限界かな?』という思いと、時代の流れ。いつまでもいい時のパフォーマンスを出せない自分がいるのも」と語った。広島、阪神の2球団で活躍。世界記録となる1492試合連続フルイニング出場など、数々の記録を樹立した鉄人が、21年の現役生活に幕を下ろす。
さらば世界の鉄人・金本、涙の引退


金本アニキ、おつかれさま。阪神にきてくれてありがとう!!