Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

あれから2年


東日本大震災から2年がたちました。まだ2年、もう2年・・・。感じ方はひとそれぞれ違うのでしょうが。関西で生活していると震災前となんら変わらない日常があって、ややもすると遠い過去の出来事のように思えてしまいがちです。

3.11の悲劇は決して忘れてはなりません。亡骸さえ見届けることができない行方不明者がまだ2,600余名もいる現実を前にひと区切りなどと軽々しく言えません。3.11から時間が止まったままの人がいることに思いを馳せる必要があります。でも、忘れないことが重荷になって前に進めないでいる人は、少しずつ悲しみを薄めていくことも必要なのかもしれません。

半年ほど前に、宮城に仕事で出張したときのこと。
塩釜を訪問後、夜までに岩手県花巻市まで移動するスケジュールで、一度被災地をこの目で見ておきたいと思い、石巻から南三陸町まで海岸沿いを走りました。ニュースでなんとなく見た風景をこの目で実際に見ただけなのですが、言葉ではあらわせない景色がありました。津波で倒壊した校舎、川に突き刺さったままのトラス部材、落橋防止装置のPCケーブルが無惨に切れた姿、骨組みだけの防災庁舎。私たちは、後世に何を残し伝えていくのか、考え続けないといけないことを強く感じました。