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Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

「重盗してもよい」って本当ですか!?

野球


第3回WBCは残念ながらベスト4止まりでした。台湾戦では奇跡を起こしてくれたし、充分楽しましてもらいました。選手、関係者のみなさん、本当にお疲れさまでした。開幕も近いシーズンでもいい戦い期待していますよ!
我がタイガース戦士、鳥谷は台湾戦で9回裏2アウトから2盗に成功して奇跡をお膳立てしたし、能見は準決勝で2ラン打たれたけど、予選では仕事してくれました。優勝目指して頑張ってください!

終わったことをどうこう批評しても仕方がないのですが、どうしても不思議でならないシーンがあったので、聞いてやってください。

昨日の試合。8回、1アウト1、2塁の場面。打者は4番。2点差あったので、2、3塁に持っていきたい気持ちは分かるけど、「重盗してもよい」っていうサインなんかありえるの?一般的に盗塁のサインは、本人任せ(行けるタイミングを走者自身の判断で行う)とベンチのサイン(次の投球時に必ず走れ)の2通りあると思います。鳥谷が台湾戦で走ったのは走者1人だから可能なのであって、走者が詰まっている場面で「重盗してもよい」っていうのは明らかに間違ったサインですよね。2塁走者の井端はスタートを切ったけれどグッドタイミングではないと判断して止まった。1塁走者の内川は井端がスタートしたのを確認したので2塁へ走った。二人とも間違った判断をしていないのに、致命的なミスになったってことは、相手のプレーが一枚上だったかベンチワークに問題があったかのどちらかです。相手プレーはドン詰まりの走者を刺すだけなので普通のプレー。すなわち、ベンチワーク(采配)に問題があったってことです。例えば、1、3塁の場面で1塁走者が2盗してキャッチャーが2塁に送球した瞬間に挟まれて、3塁走者がホームを狙う作戦があります。ここは各走者の判断に任せた「行けたら行け」の場面です。各走者が順番を追って判断すれば難しい作戦ではありません。しかし昨日の「重盗してもよい」は各走者が京レベルのコンピュータを搭載したロボットならば可能かもしれませんが、普通は成功の確率なんて低いはず。成功したとしても2塁走者が3盗に成功して、遅れてスタートした1塁走者が2盗を成功するかどうか程度でしょう。4番阿部のプライドもへし折り、残ったのは後味の悪さだけです。
連続世界一を成し遂げた日本のトップチームに、「重盗してもよい」というサインがあること自体、僕には信じられません。誰かなっとくする反論をお願いしたいです。

3点を追う8回だった。井端の適時打でまず1点。さらに内川が右前に運んで1死一、二塁とし、打者は4番・阿部の絶好機だった。「流れが来たな、という感じはあった」と山本監督。プエルトリコは左腕・ロメロを投入した。同点、そして逆転に向け、侍には最高のお膳立てが整った。

 1ストライクからの2球目に舞台は暗転した。2人の走者が勢いよくスタートを切った。重盗か。しかし、井端はスタートを切る姿勢だけで2、3歩でストップ。井端が走ったと思い込んでいた内川が、“異変”に気づいたのは、二塁まで数メートルの距離に来てからだった。痛恨の走塁ミス。2死二塁から、阿部は結局二ゴロに倒れた。

 このシーン、ベンチは盗塁を各自の判断に任せ「行けたら行っていい」―いわゆる“グリーンライト”のサインを出していた。セオリーなら4番のバットに期待して動かない場面だが、首脳陣が選択したのは、ワンヒットで同点になる状況を作ることだった。さらに一塁コーチャーの緒方外野守備走塁コーチからも改めて「重盗のサインもあるぞ」との指示が出ており、仕掛ける意欲は満々だった。

 山本監督「8回は重盗を行ってもいいというサインがあって、少し井端のスタートが遅れた。投手のモーションが大きいのは、分かっていた。スラッガーの阿部が打者だが、一つ先の塁に行かせる姿勢だった。失敗したが、悔いはない」

 井端「この球、じゃなくて、行けたら行け、だった。(スタートが遅れ)立ち止まった感じだった」

 梨田野手総合コーチ「2点差だから勝負。我々ベンチの責任です」

【WBC】あ~!侍ジャパンV3消した痛恨の走塁ミス


3/21追記
高代コーチのコメントが出てました。1ヶ月程度しか一緒に練習していない急造チームなので「阿吽の呼吸」が期待できないだけに意思疎通の徹底が必要だった。この言葉になんかすっきりした気がします。

 狙い通りに井端も内川もスタートを切った。ただ、井端は「このまま行くとアウトになる」と判断し、自重。内川はそのまま走り、タッチアウト。2人の判断も間違いではない。緒方一塁ベースコーチとも話したが、「無理していくな。ストップというケースもある」と内川に事前に確認をしておくべきだった。その点がベースコーチとしての責任だ。「行けたら、行け」という表現が誤解を招いているが、決して選手任せの作戦ではなかったことは強調したい。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/03/21/kiji/K20130321005444970.html:TITLE=【野球のツボ】重盗失敗は「指示徹底しなかったコーチの責任」

――「行けたら行け」のサインだったと山本監督は仰っていますが、そうだったのですか?
「そう。グリーンライトと呼ばれるサインだった。相手の投手はモーションが大きいというデータがあった。チャンスはあった。1球目は様子を見て2球目に行ければ行こうという確認をしていた。重盗を作戦として狙っていた。だから井端は、その2球目で仕掛けた。ただ、井端のスタートが遅れた。一歩半くらい遅かったのではないか。だから彼は盗塁を止めて帰塁した。グリーンライトのサインなのだから、その判断は間違っていない。ただ、内川が、井端が止めたことを確認することが遅れた。彼は、そのミスを悔やんでいた。でも繰り返すが、内川は悔やまなくていい。僕らの責任なのだ」
――イチローは、あの状況でThisボール(このボールで必ず盗塁を仕掛ける)はないと断言しています。行けたら行けのサインしかなかったと。逆に北京五輪代表チームのスコアラーだった三宅博さんは「行けたら行けという選手に責任をあずけるようなサインはありえない。やるならThisボールだ」と言います。どうなんでしょう。
「Thisボールはないよ。選手は走る根拠を持ってスタートを切るわけだから、Thisボールにしてしまうと、もしスタートに遅れたらどうするんだという問題が出てくる。エンドランならば、行けたら行けなんてサインはないが、そこは選手の経験と決断を信用するしかない。行けたら行けは、責任転嫁ではなく、ベストのサインだったと思う」
――重盗には、同時スタートと、前の走者が走ってから後の走者が走るなど、決め事をしておかねばならないことが多いと思います。例えば、前の走者のスタートが遅れて止まった場合はどうするのかなどのケースを事前に考えて、決め事を徹底しておくことはできなかったのですか?
「1年間、一緒にペナントレースを戦うチームならば、細かい決め事をすべて徹底できただろう。でも、2月の中旬から1か月間だけ集まった急造チームで、そこまで出来なかったのが正直なところだ」


高代さんと話していて、とても苦しそうなのがわかった。
結論とすれば、重盗は、作戦として最初から2球目に仕掛けることを狙っていた。だが、一方で、選手任せの「行けたら行けのサイン」が持つリスクのマネジメントが出来ていなかった。ということだろう。
もし、あのまま、井端が止まらずに走っていれば、スタートの遅れた分、名捕手モリーナの餌食になっていただろう。唯一、可能性があったとすれば、内川が井端のストップに気づき、戻るケースだが、スタートが良かった分、イチローの言うように戻りきれなかったのかもしれない。今回のミスを防ぐためには内川が最初から井端が止まるケースを頭に入れておき準備をしておくことしかない。そして、重盗の約束事の徹底……。
高代コーチに聞く、あの重盗の真相!

 「投手はロメロ。投げ始めから捕手に球が届くまで1・8~1・9秒というデータがあった。三盗の目安は1・6秒。100%走れる。まず1球見て、タイムもモーションも確認できた」

 ――結果は失敗だった。

 「強化試合のときに重盗の注意事項を確認した。一塁走者は、スタートが遅れたら付いていかない。二塁走者はスタートの偽装をしない。それが徹底できなかった」
橋上戦略コーチが振り返る 8回の重盗失敗「データ上100%走れた」