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[西村京太郎] 消えたなでしこ


消えたなでしこ (十津川警部シリーズ)

消えたなでしこ (十津川警部シリーズ)

女子ワールドカップに優勝し、国民的な人気を得た女子日本代表サッカーチーム。そのメンバー二十二名が、五輪の直前に誘拐された。身代金はなんと百億円。十津川警部は一人誘拐を免れた澤穂希選手に捜査協力を依頼。プレー同様頭脳明晰な澤選手と十津川の夢の2トップが事件解決に向け動き出す。一九七六年の作品『消えた巨人軍』で、新幹線に乗った巨人軍選手が誘拐される超絶トリックをしかけた著者が、今回も驚天動地の結末に読者を導く。


女子サッカーなでしこ22選手と佐々木監督が誘拐され日本サッカー協会に100億円もの身代金を要求してきた犯人を澤選手と亀井・十津川刑事が追うという漫画小説。直後に控えた五輪で念願の金メダルを穫るために練習不足では困るからと澤が犯人に出す要求は人質をトレーニングさせることや日焼け止め、乳液を買い与えること。まじめに読む事をはばかれる突っ込みどころ満載のコント作品。著者は1976年に「消えた巨人軍」を書いたそうで2度目。たまに息抜きで突拍子もない作品を書きたくなるのだろうか(笑)。