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北海製罐小樽工場第3倉庫


小樽は歴史的建造物が点在する観光都市ですが、写真にある倉庫は運河側から見ると変わった形の螺旋階段が見てとれます。帰ってからググってみると螺旋階段ではなく「スパイラルシュート」という荷物を上から下に降ろす滑り台だったようです。確かに人が通れるほど大きくはないですね(笑)。この倉庫は平成24年に小樽市指定歴史的建造物に指定されました。ちなみに北海製罐は缶コーヒーや缶詰などのスチール缶を作る現役の会社のようです。


小樽運河の東側埋立地に建ち並ぶ主な施設群は、大正10年代から昭和10(1935)年にかけて建てられ、小樽の鉄筋コンクリート造では初期の建物です。旧第2倉庫は、現存する施設で最も古く、当時の埋立地の形状に合わせ外壁が一部曲面しています。第3倉庫は、建築当初から荷物を揚げ降ろしするためのエレベーターや製品を運河へ搬出するためのスパイラルシュートがあり、機能的な設計がされています。工場は、柱と梁の骨組に窓を組み込んだシンプルな外観です。事務所棟は、横長の連続窓が近代建築の特徴を表しています。

小樽市 : 旧北海製罐倉庫(株)