Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

おいしい帰路

冬型の気圧配置がもたらした道央の局地的な大雪の影響は16日午後も続き、航空機の欠航や列車の運休が出るなど交通ダイヤが大きく乱れた。札幌管区気象台によると、同日午後10時現在の24時間降雪量は恵庭市28センチ、石狩市厚田区と千歳市21センチ、札幌市中心部22センチ。国土交通省によると、丘珠−函館線など丘珠空港発着の計22便が欠航。新千歳空港でも東北や道内各地を結ぶ計63便が欠航したほか、9便が仙台や函館に到着地を変更した。(毎日新聞)

札幌出張帰りの16日は朝から生憎の天候でした。ビジネスパックで羽田から新千歳往復チケットやったので、帰りは新千歳16:40発、18:15羽田着。乗り換えて羽田19:00発、20:15伊丹着の予定でした。

ところが新千歳空港に着いて状況確認すると朝からの悪天候で欠航・遅延が相次いでいました。空港付近は天気がよかったんですが、朝からの欠航などで機材繰りに支障をきたしていたようです。僕が乗る予定の4722便は2時間20分遅れとのこと。そこで臨時の1304便が手配されたようで、窓口に並んで手続きすると、18:50発の臨時便に乗るように変更し羽田から伊丹便は乗り継げないので21:00発関空行きに変えました。まぁ北国ではこれも仕方のないことと割り切り、空港のレストランでしばらく時間を潰していました。

コーヒー1杯での長居も申し訳ないと思い、ちょっと早め18時に手荷物検査を通りロビーで本を読んで待っていたら、またまた遅延案内。18:50発予定が19:50になってしまいました・・・臨時便やのに何故?予定できたから臨時便やないの?と苛立っても仕方ない。でも僕は羽田からさらに大阪に帰る必要があります。
カウンターで羽田発の関空便の乗り継ぎを聞いたら21:00発が最終とのこと・・・う〜、間に合わないやんかぁ(@@)トホホ・・・新幹線の最終にも間に合わないってことは東京泊まりになりそうです。翌日は東京マラソンあるし泊まるところあるのか心配、最悪は空港での1泊を覚悟しました。

臨時便もやっとのこと20:30くらいに新千歳を飛び立ち羽田に向かいました。ちなみにその機中で博多華丸の相方を見ました。営業帰りやったのかな。

21:50羽田空港に到着したら、機内放送があり「Yasu様、飛行機をお降りになったところで係員が待っていますのでお越し下さい」。生まれて初めて飛行機でフルネームを呼ばれました。大阪への乗り継ぎの件で新千歳のANAスタッフが申し送りしてくれていたようです。

タラップを降りたらCAが待っていてくれて、おそらく最終便が無くなったので宿泊施設の案内かなーと思っていたら、「関西空港行きの便が遅れており、それに乗ってもらえますか」とのこと。大雪の影響が羽田〜関空便にも及んでいたみたいです。「私がご案内しますので付いてきて下さい」と他の乗客と同じバスにCAと一緒に乗りました。バスが発車したあとCAが運転手に「すみませんが61番で降ろしてください」と告げて、しばらく走ってターミナルビルのだいぶ手前でハザードをたいて止まりました。荷物を運ぶムカデのような車が走るすぐ近くでCAと僕を降ろしたバスはターミナルビル目指して走っていきました。
さて、ここからが今回のクライマックスです。バスを降ろされたすぐ横にあった白い建物に入り階段を駆け上ったら、鉄の扉がありました。今どこにいるのかさっぱり分からない状況、でもなんか特別な行動であることは察しがついていました。CAが入り口の壁にあるセキュリティー盤にパスワードを入力するとその扉が開き「どうぞ」と中に入れられました。なんとそこは遅れている関空行き便のゲート前でした。
ゲートの向こうには飛行機の出発を待っている大勢の人がいました。たくさんの人の視線を感じながらCAにゲートを内側から開けてもらい外側に出てほかの乗客と一緒に出発時間を待つことになりました。時間にして1分ほどのちょっとしたVIP待遇でしたね。

それからは22:45羽田離陸、23:50関空着、公共の交通機関はすべて終わっていたのでこれまたANAが手配した臨時のリムジンバスで梅田まで行き、そこからタクシーで自宅についたのが25:30・・・ふ〜(ーー;)新千歳を当初出発予定の16:40から9時間かけてのなが〜い帰路でした。

でも滑走路からゲートまでを“逆走”するという、ちょっぴり“おいし”い経験ができてよかったです。(笑)