Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

イチローの引退

とうとうこの日が来てしまった。同世代のスーパースターとしてずっとトップを走り続けたイチローの引退。勝負の世界なので仕方ないけど、引き際の美学をみた気がする。
引退会見で楽しかったのはオリックスの3年目(仰木監督と出会ってレギュラーになった年)まで、それ以降は苦しいことばかりと言っていた。番付があがって見る目が変わって・・・。


引退会見からのイチロー語録を抜粋

後悔などあろうはずがない。
もっとできたことはある。結果を残すために自分なりに重ねてきたこと、人よりも努力したとはとても言えない。自分なりにがんばったことははっきりと言える。重ねることでしか、後悔を生まない、ということはできないのでは、と思う。

(子供たちに)自分が夢中になれることが見つかれば、はやく見つけてほしい。自分に向くか向かないかではなく夢中になれることに頑張ってほしい。

10年200本、などは小さなことに過ぎない。

おかしなこと言ってます?ぼく、大丈夫?

言葉にすること、難しいことかもしれないけれど、言葉にして表現することは、目標に近づくひとつの方法かもしれない、と思っている。

生き様より生き方

人より頑張ることはとてもできない。あくまでも秤は自分のなかにある。自分なりにその秤を使いながら自分の限界を見ながらちょっと超えて行く。を繰り返してゆく。そうするといつの日かこんな自分になっているんだと。少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけないと思う。
一気に高みに行こうとすると今の自分とギャップがありすぎて続かない。後退もしながら、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれが正解かわからない。そうやって遠回りすることでしか本当の自分に出会いない。

アメリカにきて、メジャーリーグにきて外国人になったこと。アメリカでは僕は外国人ですから。人のことを慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れた。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることはできても、体験しないと自分のなかから生まれない。孤独を感じて苦しんだことは多々あった。その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから辛いことしんどいことから逃げたいと思うことは当然だが、でもエネルギーがある元気なときにそれに立ち向かっていくことは、すごく人として重要なことではないかと感じている。

「こういうときに思うのは、別にいい結果を生んできたことを誇れる自分ではない。誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」

イチロー4000安打 失敗と向き合い、逆境を糧に :日本経済新聞

「これからも失敗をいっぱい重ねていって、たまにうまくいってという繰り返しだと思うんですよね。バッティングとは何か、野球とは何か、ということをほんの少しでも知ることができる瞬間というのは、きっとうまくいかなかった時間と自分がどう対峙するかによるものだと思うので。なかなかうまくいかないことと向き合うことはしんどいですけど、これからもそれを続けていくことだと思います」

イチロー4000安打 失敗と向き合い、逆境を糧に :日本経済新聞