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住民参加型総合評価方式


住民参加型総合評価方式


初めて聞いたけど、従来の「価格+技術」の評価である総合評価値の上位3社が、工事の地元住民に対してプレゼンをして地元住民の評価を最終的に加算して落札業者を決める仕組みのようです。簡単に言えば、従来の「価格+技術評価」に対して「地元住民の評価」が加わる感じですかね。「価格+技術」評価がほぼ同じ評価ならば、ジャンケンで落札業者を決めるよりも、地元住民のみなさまに決めてもらいましょう。という発想だと思います。
実際入札業者からするとホンネはどうなんでしょうかね?いい仕事をする能力(実力)と説明能力は必ずしも一致しないでしょうし。いや、一致するのかな?
どんな世界でも制度が変われば、笑う側と泣く側に分かれますね。プロ野球でいうと、ストライクゾーンや投手の2段モーション禁止、最近では15秒ルールなどもそうです。スキージャンプのスキー板長さのルール改定もそうでした。

  • 営業:「社長えらいことです。ルールが変わりましてん。今まで同点じゃんけんやったのが、これからはじゃんけんやのうて地元住民にプレゼンせなあきまへん。わての驚異的なじゃんけんの勝率で仕事取れてたのが、こんなルールやとわやや〜。わてパワーポインターとか使ったことおまへんし」
  • 社長:「なんやと!?それじゃ仕事もできひんパワーポイントもできひんボンクラのお前を雇ってる意味がないわ。役立たんお前はクビや、クビや!」
  • 営業:「ひぃー、分かりました〜。パワーポインター習いにいてきますけん、勉強しますけん。クビだけは堪忍しておくんなましぃー」


建設会社のあちこちでこんなやりとりがなされているとか、いないとか(笑)

 住民への説明や提案が、いよいよ入札時の評価対象になり始めた。北海道開発局が3月31日に公告した国道230号の交差点工事から試行を始めるもので、「住民参加型総合評価事後審査落札方式」という。

 従来の総合評価落札方式のプロセスに評価値上位3者による地元住民へのプレゼンテーションを加え、住民への配慮や地域貢献の内容などを説明。プレゼンテーションを聞いた住民が、工事を任せたい企業に投票する仕組みだ。

 一方で、「発注者から『何が書いてあるのかわからない』と言われた」。総合評価落札方式の入札で、特に地方の建設会社からこのような悩みを聞く。

 提案した技術に対する発注者の理解力が問題なのではなく、文章自体がわかりにくいようだ。発注者いわく「もっとわかりやすく書いてほしい」と。

(中略)

 総合評価落札方式の見直しは今後も進むと思われるが、この方式の本当のねらいは、実は「建設産業の表現力を高めることにある」――とは考えすぎか。(ケンプラッツ)


小樽開建が住民参加型総合評価を試行へ−最大30点加算