新樅木吊橋（熊本県）：単径間無補剛吊橋：橋長72m、対岸に2本のロープを張ってその上に丸太を敷いてその上を渡る、これぞ吊橋の原型とも言えるシンプルな構造をしています。ですから吊橋と言うよりも吊床版橋に近いと思います。新樅木吊橋（しんもみのきつりばし）は新と付くのですから先代の橋があったんです。昭和49年にできた橋も同様の形式の橋で紅葉シーズンなど観光客に人気が高かったのですが腐食が激しくなり現在の吊橋に架け替えられたのです。九重夢吊大橋は最新のテクノロジーを駆使した橋ですが、この樅木吊橋は自然と調和したレトロな橋です。都会に高層ビル、田舎にログハウスがあるように橋もいろいろです。昭和63年度田中賞受賞。
