Yasublog

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全体構想を語れるか?


自動車メーカー、マツダの業績が復活しているそうです。NHKスペシャルメイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオⅡ」でいまの副社長が業績低迷時を振り返って「一人で全体構想を語れる骨太なエンジニアが皆無であった。『私は解析しか知りません』とかそんな人間ばかり」と話していたのが印象に残りました。その後組織の壁を取払い、10年かけて改革を実行しわくわくするような車作りに邁進した結果、業績が回復したそうです。「今では全体構想を語れる人間がたくさんいる」と。

たしかに昔はコンピュータもない時代だったので、理論や構造を徹底的に叩き込まれた骨太なエンジニアが育ちやすい環境だったのかもしれません。 ITの発達過程で、仕事も細分化、高度化していき「その分野のある部分の専門家」が多くなってきました。パソコンを駆使して専門性の高い仕事が昔より早くできるようになったのですが、その行き着く先には全体構想を語れる骨太のエンジニアがいなくなってしまった。のかもしれません。効率化の代償でしょうか。