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[伊坂幸太郎] グラスホッパー


グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。


ハードボイルド小説だ。殺し屋が何人も出てきて33人殺しただとか恐ろしい話に思えるが読んでるとそんな重たさや暗さはない。亡霊として殺し屋の前に現れて殺し屋を苦しめる。一方的なヒールとして描いていない。それに自殺専門の殺し屋って設定も面白い。