Yasublog

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橋桁2000キロの旅


沖縄県の宮古島伊良部島を繋ぐ「伊良部大橋」の建設が佳境に入っています。この橋、全長は3,540mで通行料金を徴収しない橋としては日本最長となるそうです。(Wikipediaより)
大きな船が通過する主航路部は全長420mの鋼床版箱桁橋で、その前後はPC箱桁橋となっています。鋼桁部の製作は千葉県、三重県、香川県の工場で製作されて、台船で曳航されて2000キロ離れた現場に向け2週間くらいかけて運ばれます。

沖縄といえば台風が通過する場所ということで対風性能を考慮した断面形状を採用し、また海上橋梁ゆえの防錆対策として桁表面を金属溶射仕様とするなど、いろいろ対策がとられています。


 沖縄県の伊良部島宮古島を結ぶ橋桁の一部が千葉県市原市の工場で完成し、海路で建設現場に向かった。約2000キロ、2週間程度の航海で今月下旬には宮古島に到着し、組み付け工事に入る。

 宮地エンジニアリング千葉工場が製作した。全長140メートル、幅16メートル、重さ1600トン。同工場で、3000トンをつり上げられる巨大なクレーンを使い、1万4000トンの荷物を運搬できる台船に積み込んだ。

 両島を結ぶ「伊良部大橋」は、全長約3・5キロ。今回送り出したのは、その一部で海面から33メートルの最も高い部分に使う。

 これまで同工場の岸壁からは、東京湾アクアライン橋や東京ゲートブリッジ中部国際空港(愛知県常滑市)のセントレア大橋などが送り出された。


2000キロってどれくらい? はい、これくらい↓

沖縄本島より台湾のほうが近いくらいやし(笑)。



大きな地図で見る


沖縄県土木建築部宮古土木事務所|伊良部大橋


手前が宮古島で、奥が伊良部島です(たぶん)。アプローチはだいぶ出来上がっていますね。




お近くの方はぜひ見学されてはいかがでしょうか。

現場での架設予定は、 伊良部島側が4月12日、 宮古島側が同26日にそれぞれ開始予定で、 5月14日から中央部を架設して完了する見通し。 大がかりな架設には4000トン級のFC船が使用される。 同船のクレーンは全長120メートルで、 同事務所によると平良の海浜から壮大な架設の状況を見ることができるという。
伊良部大橋、長さ140㍍、重量1500㌧鋼製橋宮古へ|宮古新報ニュース