Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

ある社長の心に響くメッセージ

 出張で行く先は工場が多いのですが、帰りのタクシー待ちのとき、守衛棟に隣接している掲示板を眺めることがよくあります。ネタ探しでもあるんですが(笑)、先日訪問したとある会社(橋梁メーカー)の掲示板に、新年度スタートにあたり社員に向けた社長メッセージが貼り出されていました。感動的な内容だったので紹介したいと思います。

 昨年度、その会社は例年になくミス・不具合が重なり、経営的にも厳しい1年だったようです(社長に肩を抱かれるように写っているのはミスをした社員なのかなと想像しました)。自信を失い、辛い思いをした社員に向けた励ましのメッセージとして、社長自身が読み返すたびに勇気づけられるという「ダレル・ロイヤルの手紙」を紹介されていました。テキサス大学アメリカンフットボール部「ロングホーン」の名将ダレル・ロイヤルが夏休みで帰省中の選手に宛てた手紙だそうです。感動的な内容だったので思わず写メを撮って(スミマセン^^;)、帰ってからぐぐってみると有名な言葉だとわかりました。

親愛なるロングホーン諸君

打ち負かされる事自体は、何も恥じるべき事ではない。打ち負かされたまま、立ち上がろうとせずにいる事が恥ずぺき事なのである。ここに、人生で数多くの敗北を経験しながらも、その敗北から、はいあがる勇気を持ち続けた、偉大な男の歴史を紹介しよう。

  • 1832年 失業
  • 1832年 州議選に落選
  • 1833年 事業倒産
  • 1834年 州議会議員に当選
  • 1835年 婚約者死亡
  • 1836年 神経衰弱罹病
  • 1838年 州議会議長落選
  • 1845年 下院議員指名投票で敗北
  • 1846年 下院議員当選
  • 1848年 下院議員再選ならず
  • 1849年 国土庁調査官を拒否される
  • 1854年 上院議員落選
  • 1856年 副大統領指名投票で敗北
  • 1858年 上院議員、再度落選

そして1860年エイブラハム・リンカーンは米国大統領に選出された。

諸君も三軍でシーズンをむかえ、六軍に落ちる事があるかもしれない。一軍で始まり、四軍となるかもしれない。諸君が常に自問自答すべき事は、打ちのめされた後、自分は何をしようとしているのか、という事である。不平を言って情けなく思うだけか、それとも闘志を燃やし再び立ち向かっていくのか、ということである。今秋、競技場でプレーする諸君の誰もが、必ず一度や二度の屈辱を味わうだろう。今まで打ちのめされた事がない選手など、かつて存在したことはない。ただし、一流選手はあらゆる努力を払い、速やかに立ち上がろうと努める。並の選手は立ち上がるのが少しばかり遅い。そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。
打ち負かされる事自体は、何も恥じるべき事ではない - GIGAZINE

社長は追記で、多少時間がかかっても立ち上がりさえすれば勝者であると私は思う、と書いていました。何でミスをしたのか?再発防止策は?と言って会議を重ねるよりも、トップの心に響くメッセージひとつで充分なのかもしれません。
ミスや失敗したときに落ち込む深さは、その人の仕事への思い入れの深さに比例すると思います。挑戦しない人は失敗もしないし、挑戦するからこそ失敗もするのであって、「打ち負かされる事自体は、何も恥じるべき事ではない」、というメッセージは前に進む勇気を与えてくれます。