Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

星野JAPAN、沈む

 星野ジャパンが4位という最悪の結末に終わった。日本代表は、3位決定戦でマイナーリーガー、大学生で編成された米国に4−8と完敗。2度のリードも2発であっさり追いつかれ、5回に2番手川上憲伸投手(33)が痛恨の4失点。投打の歯車が最後までかみ合うことはなかった。メダルなしは00年シドニー五輪以来で、1次リーグから通算4勝5敗と惨敗した星野仙一監督(61)は「わたしに力がなかった。ファンには本当に申し訳ない」と謝罪。代表チームは24日、帰国する。決勝は韓国がキューバを3−2で下し、1次リーグから全勝で初の金メダルを獲得した。(nikkan)

予選リーグ/●日本2-4キューバ/○日本6-1台湾/○日本6-0オランダ/●日本3-5韓国/○日本1-0カナダ/○日本10-0中国/●日本2-4米国/準決勝●日本2-6韓国/3位決定戦●日本4-8米国(全9試合、4勝5敗 まさかの負け越し)


あらら、結局予選と決勝通じて韓国、キューバ、米国に1勝もできずに敗退・・・。惜しかったってレベルではなかったですね。悔しさよりも情けなさのほうが大きいです。3位決定戦ではチームがばらばらで前日の敗戦を引きずったままでしたし・・・この屈辱を振り返らないわけにはいかないので、Yasu独断と偏見ですが敗因分析をしてみました。

 

  1. 短期決戦の戦い方
  2. ストライクゾーン
  3. 主力選手のケガ
  4. お友達内閣
  5. モチベーションの差
短期決戦の戦い方

監督の采配には「情と非情の采配」があります。前日エラーしたGG佐藤や打たれた岩瀬の起用などに象徴される「情の采配」。今回は完全に裏目に出ました。一方、日本シリーズで落合監督が見せた完全試合間近の山井の交替は、51年ぶりの日本一を最優先させた「非情の采配」の最たるものです。ペナントレースのように140試合を越える長期戦では1,2試合を落としても、「情の采配」に応えて立ち直ってくれれば、以降の数十試合で戦力となり安い敗戦で済まされます。しかし、日本シリーズや五輪のように7〜9試合の短期決戦ではそうはいきません。星野監督が日本シリーズ3回挑戦して1度も勝ててないのは偶然でしょうか。また、投手出身の星野監督は良くも悪くもピッチャーの気持ちが分かるので回途中での投手交代が遅れる傾向にありました。信頼するピッチャー(川上投手、岩瀬投手)の時はなおさら顕著でした。アジア予選で岩瀬投手が韓国戦で8回裏ツーアウト満塁ツースリーからインコース直球を見逃し三振で抑えたシーンのように、いい時の残像が投手交代を遅らせのだとしたら、金メダルを約束した代表監督としての資質に?がついてしまいます。また、監督の采配や選手起用方法に対して不協和音があったようにも感じます。2試合のみの登板となった上原投手の大会終了後の代表引退コメントは、こんな首脳陣とはやっとれん、の意思表示でないことを祈りますが。

ストライクゾーン

3位決定戦をTV観戦しましたが、先発和田投手のアウトコースぎりぎりの球がほとんどボールの判定でした。同じ試合で同じコースでもストライクと言ったり、ボールと言ったりまちまちでしたね。審判はアマチュアらしいのですが、星野監督も言ってましたが、プロの選手が出場するのであれば審判もプロを起用して欲しいです。キューバや米国のパワー野球に対抗する日本のコントロール重視の投手には厳しいものがありました。(しかし、相手チームも同じ審判で戦っているわけなのでその試合に限っては同じ土俵ではありますが・・・)

主力選手のケガ

大会直前に入院した村田、ケガの川崎、西岡のようにフルメンバーで戦えなかったのは痛かったです。

お友達内閣

星野監督は学生時代からの盟友、田淵氏、山本氏をコーチに指名しました。現役時代の実績では星野監督以上といえるお二方です。しかし日ごろから親分と慕う星野監督に物言える関係ではありませんでした。スポンサーとの関係で有名人で組閣する必要があったかも知れませんが、おそらく星野さんの一存でしょう。負けたあと口々に「短期決戦の怖さ、難しさを知った」と答えていますが、そんなことは過去のオリンピックでの敗戦が物語っているではないですか・・・。どんな準備をしてたの?と言いたくなります。このコメントにはガッカリですし、悔しい思いをしてきた歴代代表選手がうかばれませんよね。

モチベーションの差

オリンピックの金メダル獲得が日常すべての目標であった女子ソフトボールの選手と、所属球団での活躍が基本である職業野球選手とでは、オリンピックに賭ける執念という点では差があったように感じました。また準決勝の日本対韓国戦、阿部選手のライトライナーをキャッチした韓国の外野手はその場でうずくまって泣いていました。この試合に賭けるモチベーションの差が出ていたように思います。アテネで4位に終わった韓国はメダルを獲得すれば兵役免除に該当する選手が14人いたそうですし、社会主義国家キューバは金メダル獲得は褒賞金でいい生活がかかっているし、そこは日本選手と背負っているものが違いました。悲しいかな「名誉」だけでは戦えなくなっているのかも知れません。


まぁ結果論ですから何とでも言えます。野球が大好きなあまり辛口の記事になってしまいましたが、是非つぎは第2回WBCでリベンジして欲しいと思います。


とにかく日本選手、おつかれさまでした。新井、藤川、矢野の3選手は阪神タイガースの優勝に向け、切り替えて頑張ってくださーい^^