「君は高速道路の上を歩いたことがあるか?」
3月末、開通前の新東名高速道路建設現場見学に参加してきました。現場見学したのは富士川トンネル、鎧田沢橋、富士川橋です。1つずつ紹介しますね。
富士川トンネル(静岡県):全長4500mは日本で14番目に長いトンネルです。ちなみに1位は関越トンネル(関越自動車道)で11,055m、2位は飛騨トンネル(東海北陸自動車道)の10,710m、世界1位はラルダールトンネル(ノルウェー)の24,500mです。
鎧田沢橋(静岡県):20径間連続鋼3主鈑桁橋、橋長1200m。静岡県内では最長の連続桁です。
ちなみに鎧田沢橋は全断面溶接継ぎ手で送り出し架設となっています。橋脚上の架台の上にある「送り出し装置」、ローラーが回転し桁を少しずつ送り出す機械です。意外にコンパクトなのにはびっくりしました。詳しくはこちらに載っています。
工場製作のプレキャスト床版は主桁架設後、据え付けられます。斜めに走っている色の濃いところはPca床版同士を繋ぐ現場充填コンクリート、長孔は主桁のスタッドボルトと床版を止める現場充填コンクリートです。丸孔はたぶん床版吊用だと思います。
鋼フィンガーの伸縮装置です。橋と橋や橋と橋台を繋ぐ重要な付属物です。車で走っているとガタンと音がすることがあるますね。それが伸縮装置です。
壁高欄です。温度変化によるひび割れを防ぐために面取りがきっちりされています。新東名は設計速度120kmなので壁高欄もゴツイです。
路面に溜まった雨水などを排水するための排水装置です。水色のチューブはスパイラルドレーンかな。
富士川橋(静岡県):鋼・コンクリート複合アーチ橋、橋長(上り)365m、(下り)381m。アーチスパン265m、複合アーチ橋としては日本最大です。2004年田中賞受賞。
工事現場に安全掲示板は欠かせません。無事故・無災害でがんばってくださーい。