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[堀江貴文] 徹底抗戦


徹底抗戦

徹底抗戦

2年前に“国策捜査”で逮捕・起訴され、現在、最高裁に上告中の元ライブドア社長・堀江貴文氏。
数年前、日本を騒がせた「ホリエモン旋風」と「ライブドア事件」について、マスコミ報道は山のようにあったが、堀江氏から見えていた風景はまったく違うものだった。それを自ら書き下ろすことで、「ホリエモンライブドアの真実」を明らかにし、堀江氏逮捕がいかにおかしな、検察の暴走・横暴によるものだったかを明らかにする。

近鉄買収、ニッポン放送フジサンケイグループ買収、総選挙出馬、国策捜査・逮捕、仲間たちの裏切り、拘置所での暮らし、裁判、有罪判決、そしてこれからの夢…。特に堀江氏が東京地検特捜部に逮捕され有罪判決を受けた点は、今の検察・裁判所がいかに腐った危うい組織であるかを浮かび上がらせる。と同時に、生意気でふてぶてしい青年という印象だった堀江氏が、実はけっこう真っ直ぐでエネルギー溢れてていいヤツだったとか、ライブドア事件は山のように報道されたが、実はその真相は全然伝わっていなかったということもわかる。


2004年の近鉄買収騒動からテレビを賑わしてきたホリエモン、その後はフジテレビ買収、総選挙出馬、逮捕、勾留、裁判などなど、このたった数年でジェットコースターのような一生分を生きた人だ。ホリエモンの印象は、「頭の良いひと」、「不器用なひと」。一度でもサラリーマンを経験していたら違った生き方になってたのかも。サッカー選手でいうと中田英寿に似たところがあると思う。どちらかというとコミニュケーションが苦手で言葉少なく行動(キラーバス)で自分の考え方を伝える。類まれなホリエモンの能力を生かす意味でも、CEOよりもCOOが良かったと思うな。

フジテレビとの争いを経たことで、ある財界人が私に話したことが、よりリアリティを持って感じられるようになった。「企業というものは、トップが替わっても同じような運命をたどるものなんだ」

「そんな夢みたいな話」と多くの人は言う。「そんな話より現実のほうが大事だ」という気持ちもわかる。今、この瞬間にも大量の人が飢えや貧困に苦しんでいる。そんなご時世に宇宙?なに言ってんの?という批判をたくさん受けた。今も受ける。だが私は思う。人はパンだけを食べて生きているにあらず。夢を食って生きているのだ。
未来への希望や、未知なるものへの冒険心を失ってしまっては、いくら物質的に豊になろうが、経済的に豊かになろうが、私の心は満たされるはずもない。