［鈴木修］ 俺は、中小企業のおやじ

俺は、中小企業のおやじ

かつてない危機のいまこそ、トップは現場へ行かなくちゃならん。数々の苦境を乗り越え、いままた「世界自動車不況」に敢然と立ち向かうべく、2008年12月に社長兼任を発表し、注目を集めるスズキ会長による初の書き下ろし。テレビ東京系列「カンブリア宮殿」の出演も決定しており、数々の苦境を乗り越えてきた経験と、徹底して現場にこだわり続けるユニークな経営を初めて紹介。

世界一の中小企業とでもいうのか。超二流。早くからインド市場に目をつけ大手とは違う土俵を切り開いてきたスズキの言ってしまえばワンマン経営者。これだけの人の次の社長は大変そうだ。

会計のポイントは二つのポケット。売り上げと利益は違う。セールスは断られてから始まる。うなぎの寝床型工場。小さく、少なく、軽く、短く、美しく。部品の共通化。ボトムアップはコストアップ。トップダウンはコストダウン。スズキの売上高３兆円は実は「取扱高」、付加価値はわずか。ツキと出会いと運。どこの国でもいいから１番になりたい。杉の木は雪の重みで折れるが、竹は折れない。重力と光はタダだ。