- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: 文庫
- 購入: 15人 クリック: 180回
- この商品を含むブログ (202件) を見る
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 86回
- この商品を含むブログ (170件) を見る
福岡市内に暮らす保険外交員の石橋佳乃が、携帯サイトで知り合った金髪の土木作業員に殺害された。二人が本当に会いたかった相手は誰だったのか? 佐賀市内に双子の妹と暮らす馬込光代もまた、何もない平凡な生活から逃れるため、出会い系サイトへアクセスする。そこで運命の相手と確信できる男に出会えた光代だったが、彼は殺人を犯していた。彼女は自首しようとする男を止め、一緒にいたいと強く願う。光代を駆り立てるものは何か? その一方で、被害者と加害者に向けられた悪意と戦う家族たちがいた。誰がいったい悪人なのか? 事件の果てに明かされる殺意の奥にあるものは? 毎日出版文化賞と大佛次郎賞受賞した著者の最高傑作、待望の文庫化。
面白いミステリー小説だった。出会い系サイトなど現代社会に潜む闇を見事に描いており登場人物の心理描写も丁寧でヒューマンドラマ的要素もしっかりした傑作。はたして誰が一番の『悪人』なのか?と読んだひとと意見を交換してみたい。Yasuが思う『悪人』はもちろんあいつだ。ぜひ映画も観てみたい。