全長196kmもある四国最長の四万十川は、本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」と呼ばれています。その美しさと雄大さは説明不要、「自然と調和した橋」という言葉は、四万十川に架かる沈下橋にこそふさわしいと思いますね。
四万十川沈下橋保存方針
大水の時には水面下に沈む欄干の無い特徴を持つこの橋は、集落同士をつなぐ生活道として、また憩いの場、こども達の遊び場として、四万十川流域住民にとって無くてはならない生活の一部となっています。さらに自然と調和した構造物として、四万十川の魅力を形づくっている重要なものでもあります。
高知県と四万十川総合保全機構では、沈下橋を生活・文化・景観・親水等の視点から重要な役割を担っていると考え、平成10年7月に「防災上、維持管理上支障のない沈下橋は保存を基本とし、生活道に加え生活文化遺産として後世に引き継ぐ」とした、「四万十川沈下橋保存方針」を策定しました。これにより四万十川の沈下橋は、重点的に保存・維持管理の方針がとられることとなりました。
なお、現在四万十川には60余りの沈下橋が架かっていますが、「四万十川沈下橋保存方針」の対象となる沈下橋は、市町村の道路・農道・林道台帳に記載されて管理者がはっきりとしている沈下橋で、四万十川本流に21橋、支流に26橋の合計47橋です。
http://www.pref.kochi.lg.jp/~shimanto/4torikumi/tinkabashi.html