「石の十字架」、「光の航路」か良かった。後書きによると作者の故郷、
因島が舞台だそう。
因島大橋が所々で登場する。閉じた社会で人間の残酷さが起こすいじめ、一方で救うのもまた人間であったり。どこまでが作者の実体験か分からないけど、まったく実体験じゃなくもないだろうし。
3分の2読んだあたりで結末は予想できた。この作品書くひとならこっちの展開で終わるだろうなと。あるひとは
憲法9条が日本を戦争に巻き込まれなかった最大の立役者という。いや、日米同盟のおかげだと反論するひとがいる。起こったことの理由を述べるのは容易いが、起こらなかったことの理由は所詮いくらでも作れる。問題の難しさがここにある。過去70年が無かったこととしてゼロベースで今後の国のあるべき姿を起していく作業があってもよいかも。
経営者の最大の仕事は後任社長を誰にするか、このことを痛感させられる。またどんな会社にも必要なのは「エース」。この人で負けたらしょうがないといえるエース。好き嫌いで決まるトップ人事、権力闘争、もう悲惨すぎて言葉にできない…。復活を期待してる。
「答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか」会社のトップとしての気構えや、トラブル対応、などなど非常に勉強になる本でした。
親が不明な
児童養護施設出身の2人の女性が主人公。境遇とは自身が選択した結果ではなく抗うことのできない運命を意味すると思うし、主人公の2人は境遇を乗り越えて幸せを掴んで欲しい。最後のどんでん返しはなくても良かったのかも。筆者にしてはアッサリな感じもした。