Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

最近読んだ本

夢幻花 (PHP文芸文庫)

夢幻花 (PHP文芸文庫)

東京五輪時代の大量殺人事件、バンド仲間の自殺、祖父の殺人事件、黄色い花の謎。時代の異なる複数の事件がミステリー感を増していて面白かった。語りたい結論があって、逆算して物語を描くのだろうけど、さすがの東野圭吾。何気に原発問題にも切り込んでいたな。負の遺産も誰かが受け継いで守って(管理して)行かねばならないと。


ザ・町工場

ザ・町工場

大田区の町工場のダイヤ精機創業者急逝で突然主婦から二代目社長となった女将の奮闘記、 第二弾。「この規模の会社の多くの問題はコミュニケーションによって解決する」という言葉は正しく本質だろうなと共感。職人気質の世界の技術伝承の難しさの一方で新世代との融合作業はやりがいは大きい。採用でブレない基準の大切さ、去る者は追わずの覚悟。社長は太陽でなくっちゃ。


十二番目の天使

十二番目の天使

これは泣くでしょ。大人の世界は後ろ向きな話に満ち溢れているけど、ティモシーのように無邪気に前向きなオーラは周囲にそれは大きなプラスの力を放つことになる。明日枯れる花に水をやる精神、一日を精一杯に生きるというありふれた言葉を噛み締める読後感。見返りを求めない愛のなんと尊いことか。ヤクルト真中監督の愛読書でもあるらしい。


サブマリン

サブマリン

陣内、ブレてないね。人が犯す過ちと許し。伊坂さんらしくない?重いテーマを扱った作品。


中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書)

中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書)

逆説的論理、大国は小国には勝てない、線的な予測という誤り、大国は2国間関係を持てない、情報のフィードバックシステムの有無、変数とパラメータ、などなるほどと言うようなキーワードが多くて興味深く読めた。あらゆる危機を想定して、いざという時に即行動できる準備をしておくことの大切さを理解できた。