Yasublog

本、土木・橋梁、野球、お笑い、などについて書いてます。

御影大橋


北陸東海出張中でございます。
サンダーバード1号で福井に入りレンタカーに乗り換えて福井県〜石川県を走りました。石川県を流れる犀川にはこの御影大橋の上流側に犀川大橋という完成後80年を超える歴史を誇り有形文化財にも指定されているワーレントラス橋があります。残念ながらお目当ての犀川大橋は塗り替え工事中でその姿を完全に足場に囲われて外からまったく見えませんでした。塗り替えを待つことにしましょう。

この御影大橋も負けてはおりませぬ。平成18年3月完成の左右非対称の橋です。普通は道路中心に弦材があるのですが、御影大橋は車道の端(下流側)に弦材(=パイプアーチ)を配置しています。下流側から、歩道+パイプアーチ+車道(4車線)+隙間+歩道という幅員構成にっています。上流側のカーブを描いた歩道も特徴的です。デザイン的にはパイプアーチと車道から離すことにより開放感を出して上流の山並の景色を楽しめるように配慮されたのでしょう。構造的には下流側のパイプアーチと上流側に張り出したカーブ歩道桁が互いの反力をバランスしていると思われます。(あくまで推測w)
実はこの橋、今日訪問したお客さんが製作されたもので、原寸はうちの会社で行いました。たしかS田さん担当だったと思います。帰ったら写真を見せてあげよう。


御影大橋(石川県金沢市):3径間連続単弦ローゼ橋:橋長108.6m





車を路駐してたのと時間が無かったのとで、カーブしている歩道桁がどう端支点付近で合流しているかじっくり見たかったなぁ。