- 作者: デイルドーテン,Dale Dauten,野津智子
- 出版社/メーカー: きこ書房
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
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大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人”マックス”の問いかけに動揺してしまった35歳の”私”。日々の仕事にゆきずまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、マックスは一晩だけの講義を開始した・・・。
人生がうまくいかず嘆く主人公がある日突然出会った“師匠”。師匠と会話していくに従って、過去の自分のダメさ加減を反省し、成功するためのカギとなる言葉や行動をつかんでいく。このストーリーは「夢をかなえるゾウ」、「鏡の法則」、「チャンス」なども同様であったが、本書はもっとも早い時期に書かれている。もしかして元祖?「試すことに失敗はない」、「新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデア」、そして人生の究極の目標は「明日は今日の自分よりよくあること」。きみは今日なにか新しいことを試したか?変わらず昨日と同じことを淡々と行ってはいないか?仕事は楽しいかね?読む前と読み終えたあとで自分にどんな変化があるか、想像しながら読むのもよい。シンプルで奥深い言葉に出会える。
「勤め出して、ほぼ15年になります。この15年の間に、何を誇れるようになったのか。何を達成したかと言えるのか。私に言えるのはこれだけです。『そこそこの給料をもらっている』」
人生とは、くだらないことが1つ、また1つと続いていくのではない。1つのくだらないことが<何度も>繰り返されていくのだよ。
きみの話から、この国の経済が新たな双子の要素を生み出したことがわかった。今度の双子は社員レベルで生まれている。”退屈”と”不安”という双子だ。きみは、この二つは、同時には生じないと思うだろう。だけど、違う。人々は、したくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れているんだ」職業的スタグフレーションと名付けた。
「たいていの人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ」
「僕がいままでに掲げた目標が1つだけある。聞きたいかね?」”明日は今日と違う自分になる”だよ。
これは僕の大好きな言葉の1つなんだ。“遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る”
必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。
目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだよ。
適切な時とか、完璧な機会なんてものはないということ。
人は、変化は大嫌いだが、試してみることは大好きなんだ。
ウォルト・ディズニー『ものごとを見事にやることだよ。もう一回それを見るためならお金だって払う、と言われるくらい見事に』
それはね、”あるべき状態より、良くあること”なんだ。
問題は、平均より上の人があまりに多くて、みんな普通になってしまっていること
もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?
僕たちはね、失敗するのを恐がりすぎて、それが宇宙からの贈り物だってことに気づこうとしないんだ。
リストを3つ、つくるんだ。まず、仕事上でやったミスを全部書き出すこと。次は、問題点を書き出すこと。最後に、仕事に関してやっているすべてのことをリストアップすること。一度書いたら、二度と書かないこと。常にリストを変化させること。そして、3つのリストを目につきやすいところに置いて、毎日読むこと。このリストがあれば、きみは新しいアイデアを次から次へと生み出すことができるだろう。
誰だって、後からだったら、何だって言える。革新というのは簡単そうに見えるものなんだ、後から見ればね。
覚えておいてくれ。”試すことは簡単だが、変えるのは難しい”ということを。
新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。